祇園茶事連歌  戻る

平成二十八年五月十五日
半歌仙連歌「朝早し」の巻
  於 祇園橋本邸・花郷


発句    朝早し菖蒲の香り小路満つ(建夫)
脇       汗を額に祇園の女将(貴代美)
第三    緑陰に外つ国人も集い来て(修三)
四句     交わす話は今日の安宿(文男)
五句    砂漠道経典運ぶ月明り(浩)
六句     アラビア文字の夜長の乱舞(真理子)

初句    ベリーダンサーけだるき瞳我を見る(幹三)
二句     胸元揺れて艶めくほくろ(純子)
三句    二つ目はいずこと探る閨の中(建夫)
四句     行燈暗し恋の隠居部屋(純子)
五句    山里の雪は音なく降りしきる(貴代美)
六句     地蔵のかしらに笠をかぶせて(哲也)
七句    月仰ぐ国東半島めぐる旅(富美子)
八句     迷い道にはトリカブトあり(幹三)
九句    決意秘め手鏡ふせて紅をさし(哲也)
十句     えりあしととのえ文したためる(正子)
十一句  花の庭殿の自害は申の刻(政俊)
挙句     束の間の夢春風そよぐ(順子)

句上  村上建夫(客・2) 城貴代美(世話人・2) 高城修三(宗匠・1) 奥村文男(1) 府川浩(1) 藤本真理子(1) 中野幹三(2) 嶋岡純子(2) 安田哲也茶事・(2) 春風富美子(1) 前田正子(1) 村上政俊(1) 山田順子(執筆・1) 今枝清實 河田清数 志村久美子 野田凛 春風富美子 野村笑吾(世話人) 前田隆司 森幸一 由佐紹二 渡部洋子