通天閣百年連歌会(ギャラリー再会)            戻る



平成二十四年十二月二日
半歌仙「年の瀬や」の巻
  於 ギャラリー再会

初表
発句    年の瀬やビリケンさんのおひざ元(幸)
脇       暖炉囲んで連歌興行(建夫)
第三    大杉も三島もすでにみまかりて(コン)
四句     だらだら坂につたの赤らむ(貴代美)
五句    お月さま黄金色にてかがやけり(一郎)
六句     ピーターパンの現われる秋(清實)
初裏
初句   千人の中から抜擢十五歳(純子)
二句    甲子園わく大ホームラン(幸)
三句   初恋は虚空の奥へ吸い込まれ(貴代美)
四句    夫との日々は穏やかに過ぐ(千鶴子)
五句   手びねりの茶碗で服す午後三時(石井順子)
六句    伊賀の山越え道中すごろく(俊平)
七句   ひげづらの山賊いでし後の月(純子)
八句    菊人形の竹の骨組み(満里子)
九句   秋寒に使い慣れたる肥後守(隆三)
十句    かなしみともに埋めた砂浜(修三)
十一句 ひとり来て花吹雪の中たたずめり(千代)
挙句    再会約し旅立ちの春(山田順子)

句上 三谷幸(客・2) 村上建夫(1) 今野和代(1) 城貴代美(2) 浅香一郎(1) 今枝清實(世話人・1) 嶋岡純子(2) 大城千鶴子(1) 石井順子(1) 竹本俊平(1) 奥山満里子(1) 細尾隆三(1) 高城修三(宗匠・1) 岡部千代(1) 山田順子(執筆・1) 田前二郎 石井智子 朝山秀資 味岡洋子 飯田美智代 上羽利枝 小杉洋子 小堀由紀江 志村久美子 杉田繁治 高志眞理子 田中哲哉 田中由美子 田前芙美子 友永和子 藤本真理子 府川浩 山口美加代 

今回の通天閣連歌会は通天閣の膝元にある登録有形文化財「ギャラリー再会」にてオーナーの田前二郎氏の御好意により開催されました。連歌会には設計者の石井修氏の御長女石井智子氏も列席され、初めに田前二郎氏より再会にまつわるお話を伺ったあと、佐保会の三谷幸氏より発句をいただき、賑やかな連歌会となりました。

 ギャラリー再会階段にて

                    オーナー田前二郎氏のお話を聞く

 連歌風景