北村季吟ゆかりの連歌会           戻る


 平成二十四年十一月十八日
 半歌仙連歌「うるし色に」の巻
   於 兵主神社

  うるし色ににせてぬるでの紅葉かな(季吟)
    しぐれくるなり兵主の社(弘子)
  七五三袴のおさなが飴さげて(笑吾)
    遺品の中に見つけた写真(隆三)
  おぼろ月酔いて踊りし安来節(清實)
    魚座生まれの新入社員(純子)
  叱られてブランコ揺らすひとりもの(貴代美)
    恋の手管は知らぬ存ぜぬ(修三)
  好きですと直立不動の雪の朝(真理子)
    セーラー服がきびすを返す(順子)
  召集のドラが鳴るなり港町(麗ら)
    女ばかりでイカを焼く秋(貴代美)
  ままならぬ世なれど今宵月は澄む(由紀江)
    そぞろ寒夜のホワイトハウス(純子)
  チョコレートかじって宇宙と交信す(笑吾)
    天文台の春磁気嵐(清實)
  吉野山インターネットの花乱れ(隆三)
    外はのどかな子らの声して(利枝)

 句上  北村季吟(1) 松田弘子(1) 野村笑吾(2) 細尾隆三(2) 今枝清實(2) 嶋岡純子(2) 
      城喜代美(世話人・2) 高城修三(宗匠・1) 藤本真理子(1) 山田順子(執筆・1) 山下
      麗ら(1) 小堀由紀  江(1)  上羽利枝(1) 前田久子 吉田猛雄 友永和子 廣瀬春雄
      田中哲哉 田中由美子
      
      
 素晴らしい晩秋の秋晴れの中、北村季吟の生まれた野洲市の名神大社兵主神社にて、北村季吟の発
 句による脇起りにて半歌仙を巻きました。連歌のあと、国の名勝となっている夜の兵主神社古式庭園を
 ライトアップの中で鑑賞しました。

会席風景