二十一世紀フォーラム事務所移転奉祝連歌 戻る
平成二十八年十月二十三日
二十一世紀日本フォ−ラム事務所移転奉祝連歌
於 二十一世紀日本フォーラム新事務所
発句 金風や北浜阿倍野人の波(城貴代美)
脇 はるかすみきる茅渟の海原(村上建夫)
第三 久しくも月の出る夜を待ち兼ねて(高城修三)
四句 並べる茶碗銘は南山(小堀由紀江)
五句 ニューヨーク感嘆の声あちこちに(石井智子)
六句 水玉模様の大チューリップ(今枝清實)
七句 病院と美術館とが生きる道(中川るみ子)
八句 みられる人もみる人もおり(森幸一)
九句 今日もまた鴨の川原に雪が降る(村上政俊)
十句 叶わぬ恋に立ち尽くしつつ(上羽利枝)
十一句 一言を堅き契りに花筐(河内保)
十二句 ただしとしとと春雨やまず(友永和子)
十三句 されどなお近衛の桜咲きにけり(佐野全光)
挙句 鶯啼きて世は事もなし(山田順子)
村上氏が事務局長をつとめる二十一世紀日本フォーラムが北浜よりアベノハルカス近くの阿倍野に移転しましたことを奉祝し、宗匠高城修三、執筆山田順子、世話人今枝清實により連歌を興行いたしました。連歌は内曇り懐紙に清書し、新事務所にお贈りいたします。