なまこや連歌会
第二回
平成十五年十月二十五日
於 東京神田「なまこ屋」
(端唄の粋有芙さんとのコラボレーション)
半歌仙連歌 拾い猫の巻
表
発句 秋の夜やわがものからかさ拾い猫(和正)
脇 十月四日で五十と六つ(弓月)
第三 早朝に紅葉狩らんと駆け出して(宏)
四句 滝で蛇になる全裸の女(未生草)
五句 清姫も今が世ならばストーカー(弓月)
六句 われ待ち侘びる君のかわいさ(喜代子)
裏
初句 玄関の靴音聞いて寝たるふり(小織)
二句 貢ぎし末のサラ金地獄(粋有芙)
三句 窓際にヒマワリ一つ咲き誇り(弓月)
四句 カリフォルニアの空の青さよ(宮)
五句 かまきりの雄食われたる断末魔(未生草)
六句 野分け過ぎ行くすすきが原で(潤子)
七句 月に棲むうさぎに姉を思い出す(粋有芙)
八句 銀杏の実が落ちる夕暮れ(弓月)
九句 ふと覗く懐の中また寂し(宮)
十句 祇園白河柳の下で(弓月)
十一句 舞扇とめどなく散る花吹雪(宮)
挙句 翁と媼は盃重ね(潤子)
第一回
平成十四年十一月三十日
於 東京神田「なまこ屋」
(端唄の粋有芙さんとのコラボレーション)