落柿舎連歌会               戻る



令和五年一一月三日
半歌仙連歌「愛宕から」の巻
 於 次庵


発句   愛宕から転げて来るや秋の色(幸一)
脇      地歌流れる嵯峨の柿の実(建夫)
第三   残月に昨夕の夢の今朝覚めて(浩)
四句     後ろ姿の若かりし母(貴代美)
五句   黄八丈博多の帯に正目下駄(建夫)
六句     庭の椿のぽとりと落ちて(純子)

初句   上方へ発つ君の無事祈る春(清實)
二句     あいつの恋は浮かれ猫のごと(啓二朗)
三句   八ヶ月文のやりとり途絶えたり(修三)
四句     ラインが届く産着の画像(こん)
五句   川岸に独りたたずみ寒昴(貴代美)
六句     あの世この世はへだてあるなし(浩)
七句   おろおろと思いはガザに有明の空(こん)
八句     白塗りの麿涙ぽろぽろ(純子)
九句   君や知る大和は国のまほろばぞ(修三)
十句     三千世界霞たなびく(こん)
十一句  花咲きて命いっぱい歌いおり(久仁子)
挙句     京の庵ののどかに暮れる(満里子)

句上 森幸一(客・1) 村上建夫(2) 府川浩(2) 城貴代美(2) 嶋岡純子(2) 今枝清實(1) 松本啓二朗(1) 高城修三(宗匠・2) 今野和代(3) 原野久仁子(世話人・1) 奥山満里子(執筆・1)


令和四年一一月三日
半歌仙連歌「先ず訪わん」の巻
 於 落柿舎次庵


発句   先ず訪わん去来の墓と式部の実(貴代美)
脇      錦秋さなか釈迦堂辺り(建夫)
第三   半島の事など憂い月待ちて(修三)
四句    若き時鐘は日本を目指す(こん)
五句   たどり着く須磨に藻塩の煙なし(建夫)
六句    一弦琴の音色かなしき(幸一)

初句   君聞くや世を捨てし身のこの思い(七重)
二句    恨みつらみはとうに忘れて(修三)
三句   セクト越え六十年代なつかしき(清實)
四句    入道雲の沸き起こる丘(貴代美)
五句   ひまわりと顔を並べて何叫ぶ(光)
六句    働き盛りの男はつらし(浩)
七句   見上げればああ皓々と望の月(久仁子)
八句    ただ賞せよと濁り酒くむ(春雄)
九句   十八で死んだペットを前にして(修三)
十句    共に過ごした春なつかしみ(鬼猿)
十一句  今年また花は咲くなり嵐山(奈緒美)
挙句    コロナ退散祈る永き日(満里子)

句上 城貴代美(客・2) 村上建夫(2) 高城修三(宗匠・3) 今野和代(1) 森幸一(1) 下石坂七重(世話人・1) 今枝清實(1) 府川浩(1) 井下光(1) 原野久仁子(世話人・1) 廣瀬春雄(世話人・1) 山上鬼猿(1) 井下奈緒美(1) 奥山満里子(執筆・1)


令和三年十一月三日
半歌仙連歌「保津峡を」の巻
 於 落柿舎次庵


発句    保津峡を下りて秋の次庵かな(壊殻)
脇       集う連衆光る柿の実(貴代美)
第三    月かしぎ競りの声さえしずまりて(建夫)
四句     残り福をばいただきにけり(俊平)
五句    総選挙保革のすきを維新つき(浩)
六句     辻本清美見事玉砕(修三)

初句    いつとなく人散りゆきて冬めける(壊殻)
二句     ここがあの法善寺横丁(哲也)
三句    実る恋実らぬ恋もあまたあり(文男)
四句     話はずまぬ相席酒場(浩)
五句    二万円出したがうらみの始めなり(修三)
六句     函館競馬最終レース(俊平)
七句    戻りこし馬ねぎらいて夏の月(久仁子)
八句     伯爵令嬢エルメスの鞍(正子)
九句    男装に熱き血潮を秘めており(壊殻)
十句     大連の街柳絮待つころ(春雄)
十一句   鴨川の花の吹雪がまなうらに(建夫)
挙句     夢かうつつか鶯のなく(満里子)

句上  豊澤壊殻(客・3) 城貴代美(1) 村上建夫(2) 竹本俊平(2) 府川浩(2) 高城修三(宗匠・2) 安田哲也(1) 奥村文男(1) 原野久仁子(世話人・1) 前田正子(1) 廣瀬春雄(1) 奥山満里子(執筆・1)

昨年に続き、落柿舎連歌会は人数をしぼっての連歌会ながら、2012年以来、欠けることなく座の連歌を続けることが出来ました。コロナ禍では文音による三回の興行がありましたが、やはり座の連歌に優るものはないというのが連衆の皆さんの思いでした。


令和二年十月十一日
半歌仙「右左」の巻
 於 落柿舎次庵


発句    右左俗に与せぬ嵯峨の秋(建夫)
脇       肌寒の午後友は七十路(貴代美)
第三    今宵また月眺むるは命にて(修三)
四句      婆娑羅装束金に輝き(貴代美)
五句    南座の宙に舞いつつ見栄をきり(哲也)
六句      やっと見れます席二つ空け(純子)

初句    セーラーの君の姿を横目にて(壊殻)
二句      想いを抱きし佐世保の港(ひとみ)
三句    ゆっくりとエンタープライズ夏はじめ(貴代美)
四句      悲しいことはみんな忘れて(修三)
五句    大津絵の鬼が見つめる連歌会(貴代美)
六句      人力車かり急ぐ砂利道(哲也)
七句    春団治酔うて先行く望の月(純子)
八句      質草もどせと秋の番付(建夫)
九句    初めての幕尻優勝なしとげて(壊殻)
十句      国技館にも春の雄叫び(浩)
十一句  振り向けば上野の山は花盛り(久仁子)
挙句      天上天下のどかなりけり(満里子)

句上  村上建夫(客・2) 城貴代美(4) 高城修三(宗匠・2) 安田哲也(2) 嶋岡純子(2) 豊澤壊殻(2) 松原ひとみ(1) 府川浩(1) 原野久仁子(世話人・1) 奥山満里子(執筆・1)

今回はNHKBSの「英雄たちの選択」(11月11日放送「佐々木道誉」)のロケを兼ねた連歌会となりましたが、皆様の御勉励により、素晴らしい連歌会になりました。また、二月以来中止していた高城修三連歌会の初めての興行となり、意義深い連歌会になりました。


令和元年十一月三日
半世吉連歌「草庵や」の巻
 於 落柿舎次庵


発句    草庵や野ざらしの人思う秋(清實)
脇       外つ国人とくむ荒走り(壊殻)
第三    杯に映りし月を飲み干さん(順子)
四句      金継ぎされし木の葉天目(哲也)
五句    淡路なる島に育ちて代重ね(貴代美)
六句      おつる悲しき浄瑠璃語り(建夫)
七句    夏の夜の農村歌舞伎賑わいて(修三)
八句      奈落のそこは休む間もなく(哲也)

初句    針の山血の池巡る亡者たち(修三)
二句      追えども追えど恋は幻(哲也)
三句    我が兄の文束をそっと覗き見て(こん)
四句      今日の午後にも逢ひたく候(貴代美)
五句    降り積もる雪静かなる京の街(純子)
六句      上七軒の三味の音かすか(壊殻)
七句    美しき女の横顔望の月(こん)
八句      ヘップバーンは夜寒が嫌い(修三)
九句    マロニエの色づく並木赤い靴(純子)
十句      横浜港に歌の流れる(勝昭)
十一句   マドロスの十三番地銅鑼が鳴り(繁治)
十二句    おいらはおいらお前はお前(利枝)
十三句   靖国の花散る中を歩みゆく(久仁子)
挙句      春の深まる大八島かな(満里子)

句上 今枝清實(客・1) 豊澤壊殻(2) 山田順子(1) 安田哲也(3) 城貴代美(2) 村上建夫(1) 高城修三(宗匠・3) 今野和代(2) 嶋岡純子(2) 岡本勝昭(1) 杉田繁治(1) 上羽利枝(1) 原野久仁子(1) 奥山満里子(執筆・1) 森幸一 下石坂七重(世話人) 廣瀬春雄(世話人) 


平成三十年一一月三日
半世吉連歌「落柿舎に」の巻
 於 落柿舎次庵


発句    落柿舎に供えてうれし柿一つ(久子)
脇       嵐名ばかり山綾錦(建夫)
第三    気もそぞろ今宵の月を誰と見ん(修三)
四句      配流となりし風流の友(清實)
五句    梅に乗りおとない行かん筑紫まで(七重)
六句      夢さましたる春の雷(幸一)
七句    太閤が大明国の王となり(春雄)
八句      小西行長何と算段(貴代美)

初句    白面でクスリとクルス愛したる(建夫)
二句      ムーンウォークでネヴァーランドへ(壊殻)
三句    失神をするまで君に抱かれたい(貴代美)
四句      恨みつらみは忘れ果てたり(修三)
五句    焼け跡でギブミーチョコと声に出し(壊殻)
六句      傷痍軍人厳しき眼(保)
七句    破れたるアコーディオンに冬の月(繁治)
八句      片方だけの赤い手袋(奈緒美)
九句    明治なりラストダンスの鹿鳴館(こん)
十句      口元隠すレースの扇子(哲也)
十一句  支払いは絵が売れたらとマネが言い(建夫)
十二句    セーヌのほとり春の夕暮れ(光)
十三句  今ここは花の都のど真ん中(勝昭)
挙句     大和うるわし平成うらら(満里子)

句上 飛田久子(客・1) 村上建夫(3) 高城修三(宗匠・2) 今枝清實(1) 下石坂七重(世話人・1) 森幸一(1) 廣瀬春雄(世話人・1) 城貴代美(2) 豊澤壊殻(2) 河内保(1) 杉田繁治(1) 井下奈緒美(香・1) 今野和代(1) 安田哲也(1) 井下光(香・1) 岡本勝昭(1) 奥山満里子(執筆・1) 中川るみ子 清水奈々絵

例年にも増して素晴らしい天気の嵯峨野での連歌会となりました。会に先立って井下ご夫妻による聞香があり、その後、杉田先生の秋の叙勲のお知らせがあり、今年八月に逝去された大津絵四代目高橋松山先生の天神画像の飾られた次庵座敷にて連歌興行となりました。



平成二十九年十一月三日
半世吉連歌「露しとど」の巻
 於 落柿舎次庵


発句    露しとど侘びの果てなる熟柿かな(真理子)
脇       錦そろえて嵯峨の山々(葵)
第三    白拍子今宵の月を待ちかねて(修三)
四句     窓に張り付くやもりのの親子(浩)
五句    城崎で長逗留のつれずれに(清實)
六句     護憲改憲選挙カーのいく(春雄)
七句    じゃみせんが追う水牛に阻まれて(純子)
八句     くるり迂回のちんどん夫婦(こん)

初句    幼馴染四十路を越えてこぶつきで(清實)
二句     寝室のぞく頭が五つ(純子)
三句    クリスマストナカイが来る夜半時(葵)
四句     探査衛星うまずたゆまず(春雄)
五句    当直の士官はあくび噛み殺し(榊原)
六句     夕焼け空はいつものとおり(修三)
七句    月二つ茶杓の御銘空と海(葵)
八句     弘法大師の秋を言わんや(修三)
九句    荘園の新米届く高野山(建夫)
十句     竈の煙立ちのぼりけり(繁治)
十一句  見渡して心やすめる帝かな(建夫)
十二句    天香具山春のよそおい(修三)
十三句  ひさかたの光の渦に花の舞(こん)
挙句     肩に止まりし胡蝶とびたつ(満里子)

句上 藤本真理子(客・1) 横山葵(亭主・3) 高城修三(宗匠・4) 府川浩(1) 今枝清實(2) 廣瀬春雄(2) 嶋岡純子(2) 今野和代(2) 榊原雅晴(1) 村上建夫(2) 杉田繁治(1) 奥山満里子(執筆・1) 井下奈緒美 井下光 大嶋正和 岡本勝昭 河内保 友永和子 森幸一 下石坂七重  



平成二十七年十月十九日
半世吉連歌「柴の戸に」の巻
 於 落柿舎次庵


発句    柴の戸に錦懸けたる嵯峨野かな(佳弘)
脇       秋のしぐれに借りる蓑笠(葵)
第三    酔っ払い瓢箪腰にぶらさげて(貴代美)
四句      玉莵相手にさしつさされつ(建夫)
五句    黒猫が壁の中より叫ぶ声(修三)
六句      タンゴタンゴと若かりしころ(久子)
七句    十八の各駅停車の初キッス(俊平)
八句      冬の日差しにうなじふるえて(春雄)

初句    恋一途淀の川船果てもなく(貴代美)
二句      しのぶ明石に藻塩の煙(建夫)
三句    朝夕を釈迦牟尼仏と共にあり(貴代美)
四句      ホスピスの窓全開にして(純子)
五句    ゼロ戦の消えゆくさまを眺めいる(修三)
六句      真珠湾は薄明の中(佳弘)
七句    サーファーが有明の月肩に負い(保)
八句     ネットうろつきサマーバーゲン(建夫)
九句    ソーダ―水二つ頼んで一休み(久子)
十句     父の好みに四の五の言えず(満里子)
十一句  その時は三歩下って朝を待つ(静香)
十二句    春の叙勲の報せを受ける(山田順子)
十三句  我が庭も花爛漫と咲きにけり(七重)
挙句     誘うがごとく蝶の飛び交う(浩)

句上 豊澤佳弘(客・2) 横山葵(茶事・1) 城貴代美(3) 村上建夫(3) 高城修三(宗匠・2) 飛田久子(2) 竹本俊平(1) 廣瀬春雄(世話人・1) 嶋岡純子(1) 河内保(1) 奥山満里子(執筆・1) 真鍋静香(1) 山田順子(1) 下石坂七重(世話人・1) 府川浩(1) 家村豊次 石井順子 今枝清實 小堀由紀江 杉田繁治 田中哲哉 友永和子 森幸一 

今回の落柿舎連歌会は前座に横山葵氏による心のこもった設えの茶事があり、竹本俊平氏による謡曲想夫恋の披露もありました。また連歌張行に先だって高城修三氏よりかつてWEB連歌に尽力してくださった衣装デザイナ高橋エル氏より寄贈された宗匠服が披露されました。そのあと高松よりおいでの豊澤佳弘氏の発句が出され、初めての試みとして半世吉二十二句を巻きました。満尾のあと中川にて竟宴となりました。


平成二十六年十月十八日
半歌仙連歌「秋をわび」の巻
 於 落柿舎次庵


発句    秋をわび亭主いますと蓑に笠(水澄子)
脇       扉を叩く満月の夜(平)
第三    独り寝の花野の果ての夢さめて(こん)
四句      伊吹山麓風ばかりなり(貴代美)
五句    三成の野心埋もるる関ヶ原(保)
六句      夏草の中あそぶわらわべ(淳之介)
裏     
初句    気いつけやそこにゃデングの蚊がおるぞ(浩)
二句      失楽園を読みふけるとき(貴代美)
三句    ちんちらは欠伸をひとつ昼下がり(善帆)
四句      炬燵の中でからませる足(純子)
五句    ウィンクは思わぬ方より突き刺さり(真理子)
六句      光悦垣に揺れる紅萩(貴代美)
七句    雲間より知らぬ姿の後の月(修三)
八句      秋の連歌に孕み句つくる(俊平)
九句    山里の五右衛門風呂にひたりつつ(貴代美)
十句      春一番の一人ハミング(静香)
十一句  花に酔い酒に酔うてのそぞろ道(七重)
挙句      恵みの雨か低きつばくろ(満里子)

句上 岩佐水澄子(客・1) 石平(1) 今野和代・こん(1) 城貴代美(4) 河内保(1) 竹内淳之介(1) 府川浩(1) 小林善帆(1) 嶋岡純子(1) 藤本真理子(1) 高城修三(宗匠・1) 竹本俊平(1) 真鍋静香(1) 下石坂七重(世話人・1) 奥山満里子(執筆・1) 杉田繁治 村上建夫 石井順子 廣瀬春雄(世話人) 



平成二十五年十月二十七日
半歌仙連歌「豪雨にも」の巻
  於 落柿舎次庵



発句    豪雨にも耐えて柿の木実を成しぬ(浩)
脇       去来の墓に飛び交うあかね(建夫)
第三    後ろから虫取り網のわらべ来て(智子)
四句      絣のすその背丈に長き(俊平)
五句    泣いている肩におぼろの月背負い(修三)
六句      娘と春のヴァージンロード(浩)

初句    スイートピー抱えて婿はプロポーズ(清實)
二句      スカイツリーの展望台で(順子)
三句    神の目で見下ろす世界事もなし(真理子)
四句      地球の軸は傾いている(俊平)
五句    わが日本夏の暑さは格別で(修三)
六句      地産地消の食べ物うまし(久子)
七句    芋そなえ酒をくみつつ月を待つ(七重)
八句      小庭の隅で鈴虫が鳴く(繁治)
九句    なつかしき京都中京宵の口(和子)
十句      ただしんしんと雪の降り積む(修三)
十一句  白き床血ほとばしる花の乱(真理子)
挙句      山並み遠く春陽うららに(春雄)

句上 府川浩(客・2) 村上建夫(1) 石井智子(1) 竹本俊平(2) 高城修三(宗匠・3) 今枝清實(1) 石井順子(1) 飛田久子(1) 下石坂七重(世話人・1) 杉田繁治(1) 友永和子(1) 藤本真理子(1) 廣瀬春雄(世話人・1) 奥山満里子(執筆) 飯田祐子 奥村文男 飛田正雄 



平成二十四年十月二十日
半歌仙連歌「嵯峨野かな」の巻
  於 落柿舎次庵


 表
 発句    木犀のかおりただよう嵯峨野かな(一冽)
 脇        稔り迎える小倉の小豆(弘子)
 第三    たすきがけ母は朝餉の湯気立てて(俊平)
 四句      父は不乱に新聞見入る(修三)
 五句    知らぬ間に臨床ありしiPS(浩)
 六句      凍てつくようなアメリカの月(建夫)
 裏
 初句    サキソフォンジャズの中にも悲しかり(真理子)
 二句      洪水のあと帰らぬあなた(順子)
 三句    遺児二人そろそろ恋を知り初めし(貴代美)
 四句      三社祭の囃子にぎやか(久子)
 五句    不機嫌にねそべる猫が首もたげ(七重)
 六句      わしのなわばりどやつが侵す(建夫)
 七句    尖閣の島くっきりと照らす月(久子)
 八句      テレビを消して虫の音を聞く(由美子)
 九句    あぐらかき一人飲み干す濁り酒(貴代美)
 十句      結跏趺坐ぞと婆笑みにけり(真理子)
 十一句  斑鳩の御仏飾る花吹雪(浩)
 挙句      安穏なるや春の夕暮れ(満里子)

 句上  
佐古一冽(客・1) 松田弘子(1) 竹本俊平(1) 高城修三(宗匠・1) 府川浩(2) 村上建夫(2) 藤本真理子(2) 石井順子(1) 城喜代美(2) 飛田久子(2) 下石坂七重(世話人・1) 田中由美子(1) 奥山満里子(執筆・1) 中條晴之 後藤朝子 飛田正雄 田中哲哉 杉田繁治 友永和子 前田正子 廣瀬春雄(世話人)

落柿舎次庵前にて